正しい血圧の計り方は？→下記のパンフレット記述を参照して下さい
血圧はどの程度が良いのですか？→下記のパンフレット記述を参照して下さい
下の血圧が下がり過ぎていないでしょうか？→下記のパンフレット記述を参照して下さい
血圧測定はいつやったらいいの？→下記のパンフレット記述を参照して下さい
辛いのはだめ？→下記のパンフレット記述を参照して下さい
高血圧症とは 2016.4.26.版 岩槻駅西口 眞弓循環器科クリニック 眞弓久則 ☎048-790-1611
自宅血圧が135/85（糖尿病、慢性腎臓病、心筋梗塞後では125/75）mmHg以上
収縮期血圧（上の血圧）か拡張期血圧（下の血圧）どちらかがこの基準を越えれば高血圧症です。例えば、自宅で120/90も高血圧、140/70も高血圧です。因みに至適血圧とは収縮期血圧が90-120、拡張期血圧はいくら低くても通常は問題ありません（大動脈弁閉鎖不全症や動脈管開存症などにて拡張期血圧が極端に下がることがあります）。（降圧剤を服用始めて収縮期血圧が100を切ったとしても、めまいや立ちくらみ、ボケの進行などの副作用がない限りは薬を自分勝手に中止減量しないでください。）
病院血圧が140/90（糖尿病、慢性腎臓病、心筋梗塞後では130/80）mmHg以上
収縮期血圧（上の血圧）か拡張期血圧（下の血圧）どちらかがこの基準を越えれば高血圧症です。例えば、病院で130/95も高血圧、150/70も高血圧です。
降圧剤は一度飲み始めると一生飲まないといけないの？
残念ですがほぼ「YES」です。厳密にダイエット、減塩食餌療法、運動療法、禁煙などを実施できれば降圧剤を減量、中止できる可能性もあります。ただ降圧剤内服は原則的には白髪染めと同じ（高血圧症の根本原因そのものを治している訳ではない）です。安易に自己中止するとリバウンドで高血圧発作を起こし、脳内出血や眼底出血の原因となります。現在は症状がなくとも5-10年後の心筋梗塞、脳卒中などの発生を予防することが大切です。糖尿病、高脂血症、肥満、慢性腎臓病、心筋梗塞後、喫煙者の方はなおさら降圧療法が重要です。
上手に自宅での血圧を計っていますか？
自動血圧計は家電量販店やドラッグストアーで購入できます（日本のどのメーカーの血圧計も非常に正確です）。自動血圧計は指や手首で計るものよりも、肘より上（上腕）で計るものが正確です。一回の測定で2-3回測定して一番低いものを記録して下さい。
血圧測定は午前と午後の二回行いますが、午前は朝起きて直後（起きて5分以内に、トイレ、朝食や朝の薬を飲む前）、午後は寝る直前に行ってください。血圧が安定して二ヶ月処方になったら来院前の2週間の測定で十分です。
自宅血圧測定でしか分らない白衣高血圧と仮面高血圧
病院での血圧測定では極度に緊張する人（白衣高血圧）と病院で計ると正常なのに自宅（特に早朝）や職場での血圧が高い人（仮面高血圧）がいます。病院で測定した血圧だけでは高血圧症の的確な治療が難しいので、必ず自宅血圧を測定して医師に提出してください。
高血圧症の食事制限はカロリー制限と塩分制限から
高血圧症の方には5%の体重減少と6g/日以下の塩分制限が推奨されます。カロリー制限や運動療法で10%は無理でも5%のダイエットは可能なはずです。また、ラーメン一杯を汁まで全部飲むと約7g、梅干し一個が約2gの塩化ナトリウムを含んでいます。また食パン一枚は何も付けなくても0.8g、生醤油大さじ一杯＝2.6g、ウスターソース大さじ一杯＝1.5g、マヨネーズ大さじ一杯＝0.3gです。塩辛くない食事を心掛けましょう。ちなみに唐辛子の辛さや酢は全く問題ありません。
※血圧ノートをお持ちでない方はスタッフまでお申し出ください。
2016.4.26. 文責：眞弓 久則
