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院長のボヤキ(53)2017.04.29.
BaltimoreJohns Hopkins University Hospitalの病院見学の旅(第1日目)
 今年の5月連休はWashington DCから1時間ぐらい東の方にあるBaltimoreJohns Hopkins University Hospitalを訪ねることにしました。Johns Hopkins University Hospitalは全米でも歴史のある大学病院です。
 昨年のロシアのエアロフロート航空に懲りて今回は若干高くても日本の航空会社ANAを選択しました。WashingtonDCには、ロナルドレーガンナショナル国際空港、Washington Dulles International AirportWashington-Baltimore International Airportなどいくつかの空港があります。初めはBaltimoreに一番近いWashington-Baltimore International Airportにしようかと思っていたのですが、Fuchs教授から「そら直行便があるならDullesの方がいいよ」と言われてWashington Dulles International Airport写真1)行きのANA直行便にしました。昨年のロシア航空と違って出発は正確だし到着は予定より1時間ぐらい早いし、日本語は通じてCAのお姉さんがたは親切だし、同じエコノミークラスでも座席が若干広いし、非常に快適でした。願わくばドーンとウォシュレットを導入してほしいもんです。
 今回の訪米は2006年に次男と三男を連れてグラントキャニオンヨセミテ国立公園ロサンジェルスのユニバーサルスタジオ6フラッグズマジックマウンテン(ジェットコースターなど絶叫系多数あり)を連れて回って以来、11年ぶりでした。成田の受付カウンターで航空券の受付がどうもうまく進まないなー、と思っていたら、ESTAと呼ばれるネットでの事前の入国審査をパスしていないからだとわかりました。カウンターで用意してもらったタブレットを使い、急遽ESTAへの登録を完了しました。一人$14.00なりです。入力はすごく面倒です。時間に余裕を持たせていたのでなんとかなりました。

写真1.Washington Dulles International Airport
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 このドアの先にはシャトルバスが待っているのですが、アメリカらしくでっかいシャトルバスで幅も長さも日本の電車の2倍ぐらいあります。折りたたみ式のストレッチャーのようなタイヤが付いています。

写真2.レンタカーはクライスラー
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 レンタカーはHertzで、今回はちょっと上等なラグジュアリークラスってのを頼んでおきました。それでもフルカバレッジの保険+GPSナビ+オートマチックがついて8日間で8万円ぐらいです。写真は借りたレンタカー(写真2)ですがクライスラーの車名は分かりませんが多分アメリカ製の高級車でした。バックビューモニターが付いてました。くだんのGPSは11年前には使い物にならなかったのですが、今回はなんとか使えそうです。でも、やっぱり電話番号入力はできない、日本語は話さない、英語も声が小さいぞ!、進行方向を上にしろよ!今の所、本格運転していないので実力は未知数です。

写真3.Dulles空港近くのCrowne Plaza Dulles Airport Hotel
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Crowne Plaza Dulles Airport Hotelの部屋
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 レンタカーで10分ぐらいのところにあるCrowne Plaza Dulles Airport Hotel(写真3)にチェックインしました。飛行機の成田出発が4/2911:00→ワシントン到着が同日朝の9:30ぐらいでした。なんだかんだでホテルに入ったのが11:30ぐらいかな。部屋は広くて綺麗です。アメリカのホテルは車で行って2人で泊まるのが前提で作ってあり、部屋代は通常一部屋いくらで一人いくらというようなケチな勘定はしないところがいいところです。大抵は頼まなくてもバスタブ(浅いです)が付いています。ちなみにこの部屋は朝食なしで$99.00也です。

写真4.Dulles空港近くのスーパーマーケット
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 ホテルにチェックインを済まして部屋に一旦落ち着いてから近くのShoppers写真4)というスーパーに買い出しに行きました。相変わらずアメリカのスーパーは馬鹿でかいのですが、一角にあったdeli写真5)で出来合いのチキン、カニカマのサラダ、ビール+ワイン、ミネラルウォーターなどを仕込んできました。

写真5.Dulles空港近くのスーパーマーケットのdeli
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 明日はスミソニアン博物館の見学のためにスミソニアンに近いホテルに移動する予定です。

院長のボヤキ(54)2017.04.30.
BaltimoreJohns Hopkins University Hospitalの病院見学の旅(第2日目)
 ここからはだいぶん経ってからの記録になりほとんど写真のみです。
 ワシントン市内のホテルに移動しスミソニアン博物館群を見学しました。この日はワシントン市内への移動とホテルのチェックインの後、タクシーでナショナルモールと言われる博物館群の見学に出かけました。ここはナショナルモールと言われる博物館群です。確か20個ぐらい博物館が集まっていて1日で34箇所ぐらいが限度でしょうか。私たちは家内が見たかったフリーア美術館が改装中のためか見れす、別の博物館3つを見学しました、数の番号で3.国立自然史博物館5.ナショナル・ギャラリー西棟(写真6−9)→一旦ホテルに帰って翌日はレンタカーで、2.国立アメリカ歴史博物館でした(写真10)。

写真6.ナショナルモールの全景(Wikipediaからパクリです)
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写真7.ナショナルモールの広場でワシントン記念塔を望む
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 後ろに見えるのは、1.ワシントン記念塔です。まだ430日ですがこの日のワシントンは蒸し暑いこと暑いこと。いつもこんならしいです。

写真8.国立自然史博物館で
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写真9.ナショナルギャラリーでモネの絵と
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 館内は入場料無料で写真は撮り放題です。


院長のボヤキ(55)2017.05.01.
BaltimoreJohns Hopkins University Hospitalの病院見学の旅(第3日目)
 朝方に再度ナショナルモール2.国立アメリカ歴史博物館に車で移動(写真10)。アメリカンヒストリーの博物館で大統領夫人の衣装など見学

写真10.国立アメリカ歴史博物館
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写真11.国立アメリカ歴史博物館-2
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その後、11.国立航空宇宙博物館に移動したかったのですが、ナビが不調で移動できずそのまま次の目的地レキシントンパークへ2時間ほどだったかドライブしました。

写真12.Hampton Inn Lexington Park
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 Hampton Inn Lexington Parkとかいうホテルに泊まって(写真12)近所のCaptain Pats SeafoodSeafoodを食べました。Captain Pats Seafoodは漁村の安居酒屋って感じの小汚いレストランでした。その分安くてボリューム満点。

写真13.Fried Seafood Platter($26.99)
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満点すぎて、写真13のFried Seafood Platter($26.99)(ソフトクラブ=脱皮したてのカニ、白身魚=Catfish=ナマズの類、エビ、牡蠣のフライにポテトフライかサラダが付いていました)を2人分頼んだのですが大盛りで食べきれずにホテルにお持ち帰りにしました。


写真14.Captain Pats Seafoodのメニュー
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院長のボヤキ(56)2017.05.02.
BaltimoreJohns Hopkins University Hospitalの病院見学の旅(第4日目)
 Lexingtonのホテルから車で移動。途中ガソリン給油後にクライスラーレンタカー車内のライトがついて消えなくなってしまった。どうしても気になってAnapolisでトヨタのディーラーさんに聞いてもわからず、さらに近所のクライスラーのディーラーのおじさんに手伝ってもらいやっと消えました。
 この日のホテルはBaltimoreの海岸に近い
Baltimore Marriott Waterfront HotelBooking.comで予約し($299.14)、ナビ設定でこのホテルに向かってドライブしましたが、途中Annapolisにアメリカの海軍士官学校があることを思い出してちょっとよって行く事にしました。そのアナポリスで見つけたスーパーマーケットです(写真15)。

写真15.Annapolisのスーパーマーケットの果物
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 アメリカのスーパーはどこも広々していて清潔です。ここのリンゴがあまりに鮮やかだったので一枚パチリです。1ポンド(=約450g)あたり$3.99はキロあたり1,000円ぐらいかな。安い?味はまずまずでした。
 その後、Annapolis市内にある、アメリカの海軍兵学校(The United States Naval Academy)を訪ねました(写真16)。築100年ほどの校舎は改築中で中は見れませんでした。
 そして一路、
Baltimore Marriott Waterfront Hotel(写真17)へ向かいました。

写真16.Annapolis:United States Naval Academy
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写真17.Baltimore Marriott Waterfront Hotel
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 Baltimore Marriott Waterfront HotelBooking.com予約:$299.14)は「景色の良い部屋希望」って書いたのに海の見えない部屋で景色は悪い、コップは汚い、WiFi はロビーなら無料、部屋付けでHigh-speed=$12で一人追加ごとに3ドルです。ただし部屋を出てプールやフィットネスクラブを抜けてベランダに出ると景色は抜群でした(写真17)。

写真18.Baltimore Marriott Waterfront HotelからBaltimore市街を望む
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 Baltimore Marriott Waterfront Hotelからタクシーで15分くらいのところにPhillips Seafoodというレストランがあります(写真19)。店の屋外にあるテントみたいな建物でSteamed blue crabs=メニュー(写真20)の左上の黄色がけ、を30年ぶりに食べました。赤い香辛料をまぶして蒸してあります。Steamed blue crabs1ダースとロブスターを頼み、Blue crabs大きな紙袋に入れられて出て来ました(写真21)。木槌で叩き割って食べます(写真22)。風がひどくて4-5個は食べ切れずにホテルにお持ち帰りしました(写真23)。これがスパイシーで実に美味い。おすすめですが、季節性があります。春から初夏頃が季節らしいです。因みにボルチモアはワシントンと同じく蒸し暑いです。5月の連休なのに7月始めの感じ。


写真19.BaltimoreのPhillips Seafood
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写真20.Phillips Seafoodのメニュー
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写真21.袋で出てきた左手のSteamed Blue Crabsと右手のロブスター
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写真22.Steamed Blue Crab割りの木槌
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写真23.ツワモノどもが夢の跡
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院長のボヤキ(57)
2017.05.03.
BaltimoreJohns Hopkins University Hospitalの病院見学の旅(第5日目)
 朝方にBaltimore Marriott Waterfront Hotelをたって車で20分ぐらいでボルチモア美術館に到着しました(写真24)。ここにも結構たくさんの絵画や彫刻がありましたが、やはり入場無料で写真はフラッシュを焚かなければ取り放題です。パブロ・ピカソ(写真25)もいっぱいありました。

写真24.ボルチモア美術館入り口で
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写真25.ピカソの母子像と
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 つぎに行ったのはワシントン記念館(写真26)でした。

写真26.ワシントン記念館
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この日は早めに予約のHoliday Inn Express Baltimore Downtown(写真27)にチェックインしました。

写真27.Holiday Inn Express Baltimore Downtown
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このホテルはJohns Hopkins University Hospitalから近いダウンタウンにありました。ホテル自体はまあまあなのですが、すぐ近くに少年刑務所やホームレスの炊き出し施設などがあり、怪しいおじさん達が徘徊しポリスカーも頻繁にパトロールして回っているチョット危険な地帯でした。
「チョット危険な地帯」である事がわかる前に夕食に出ました(写真28)。私のはロブスターとステーキでした。味はまずまずですが、昨夜のインパクトが大きかっただけに今回のは今一つ平凡です。

写真28.Baltimoreのレストラン2(名前は忘れた)
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夕食を終えてホテルに帰るとJohns Hopkins HospitalFuchs教授から明日と明後日のスケジュールが送られてきていました。

スケジュール表
Visiting Professor- Dr. Hisanori Mayumi
(Inventor of cyclophosphamide-induced transplantation tolerance)
May 4th & 5th 2017
Agenda
 
Thursday, May 4th – 2017
  8:00 AM –   8:30 AM                                    Greeting/Dr. Ephraim Fuchs
                                                                           
(Sidney Kimmel Cancer Center/The
                                                                             Bunting & Blaustein Cancer Research
                                                                             Building (CRB1) - 1650 Orleans Street,
                                                                             Baltimore MD  21287 - Lobby)
 
8:30 AM – 11:00 AM                                           Dr. Ambinder
(Rounding/Weinberg Hospital)
11:00 AM – 11:30 AM                                         Break
11:30 AM – 12:00 noon                                      Dr. Douglas Gladstone
(CRB1-286)
12:00 PM –   1:00 PM                                       MDS Conference
(Weinberg Auditorium)
1:00 PM –   3:00 PM                                        Rounding w/Dr. Fuchs
(Weinberg Hospital)
3:00 PM –   4:00 PM                                       
 
Friday, May 5th – 2017
8:00 AM – 9:00 AM                                             Grand Rounds –
(Weinberg Auditorium)
9:00 AM – 11:00 AM                                           Dr. Fuchs
(CRB1-289)
11:00 AM – 12:00 noon                                      Lode Swinnen
(CRB1-2M89)
12:00 PM –   1:00 PM                                       Journal Club –
(CRB1 – 3M42) Oncology Journal Club
                                                                           Featuring Kevin M. Murphy, Ph.D. from University of
                                                                           Chicago, the Director's Visiting Professor Lecturer
 
1:00 PM –     2:30 PM                                     Tour of Hopkins
(Fuchs)



院長のボヤキ(58)2017.05.04.
BaltimoreJohns Hopkins University Hospitalの病院見学の旅(第6日目)
 朝方にHoliday Inn ExpressまでFuchs教授が迎えに来てくれました。病院までは23キロのはずでしたが結構渋滞していて抜け道を通って病院に到着しました。しばらくロビーで待たされた後、 Dr. Ambinderの回診 (Weinberg Hospital)に参加しました。Fuchsは何人かのローテーションで研究番と臨床番を交互に担当するのだそうです。この54-5日の病院見学もFuchs教授の臨床番March20からMay4朝までが終了後にセッティングしたものでした。
 Johns Hopkins University HospitalFuchs教授は私より6歳年下の57歳で血液学の教授です。私が30年前1980年代に発表したサイクロフォスファマイド誘導性免疫寛容の論文を読んで2000年ごろに人間の骨髄移植手術に応用させ、そのやり方=骨髄移植後サイクロフォスファマイド法(Post-transplantation cyclophosphamide: PT-Cy法)が最近では全米日本を含む全世界に普及しつつあります。(院長のボヤキ(52)2016.11.13.あたりを参照してください)
 前年の201610月に第25回日本組織適合性学会が開催され、会長の北海道大学血液内科の豊嶋(てしま)先生から私も招待されて札幌に行って来ました。Johns Hopkins 大学のFucks教授が最近の骨髄移植の発展(移植後エンドキサン法)に関してのランチオンセミナーを行うに際し、「Cyclophosphamide-induced toleranceの草分けであるDr.Mayumiに会わせてくれ」とのご希望があったようです。この時にFuchs教授と意気投合して「ぜひ一度、私にも臨床の第一線を見学させてください。」とお願いしておいた次第でした。
 回診は教授クラス指導医クラス研修医クラスおよびナース数人、総勢10名ぐらいでしょうか。日本の大学病院の回診と似たようなものですが、担当医が簡単に患者(主に白血病などで骨髄移植した患者さんが多い)のプレゼンテーションを行って問題点を相談しながら指示を受けるスタイルです。初めての参加でチョット気が引けて病棟内での写真撮影は出来ませんでした。明日の骨髄移植外来ではっきりしてくるのですが、これらの入院患者さん達は特に問題の多い重症の患者さん達のようでした。
 1時間ぐらい回診に参加した後は、Fuchs教授室にお邪魔して2時間ほどお話ししてキャフェテリアでサンドイッチとコーヒーをご馳走になり、さらに1時間ほどThe Sol Goldman Pancreatic Cancer Research Center(ソル ゴールドマン膵癌研究センター:写真30)のロビーでお話しした後の別れ際にCancer Research Center前のタクシー乗り場の近くで撮った一枚です(写真31)。


写真30.The Sol Goldman Pancreatic Cancer Research Center(ソル ゴールドマン膵癌研究センター)

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写真31.Cancer Research Centerの前でFuchs教授と
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別れ際にその日の夕食をお互いの夫人同伴でご一緒することになりました。またFuchs教授の車(ホンダのミニバン=日本で言うワンボックスカーでオデッセイよりやや大きく広い)にピックアップしていただいてSeafoodレストランに連れて行っていただきました。残念ながらこの時の食事やレストランの写真を撮り忘れたのですが、Fuchs教授の奥様はたいそう綺麗な女医さんで乳癌のスペシャリストだそうです。

院長のボヤキ(59)2017.05.05.
BaltimoreJohns Hopkins University Hospitalの病院見学の旅(第7日目)
 この日は朝のラウンドは失敬して骨髄移植外来とその他の大学病院内の見学をさせてもらうことになりました。

写真32.Johns Hopkins Hospitalの外来骨髄移植
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 2017.05.05.朝のJohns Hopkins Hospital Cancer Center外来でのFuchs教授と私です。向かって右側のおじさんは悪性リンパ腫のある患者さんで7日前にPost-transplantation Cyclophosphamide PT-CY:骨髄移植後サイクロフォスファマイド法)の骨髄移植を受けたそうです。まずびっくりするのは、これらの処置が全部外来で行なわれているということです。骨髄移植の前処置骨髄移植day0→Cyclophosphamide50mg/kgdays3&4→外来管理、そして今、です。おじさんは元気です。握手もしました。
 おじさんはBaltimore市内のJohns Hopkins Hospital から一時間以内にあるお兄さんの家で過ごしています(現在の時点でFuchsのところの80%以上の骨髄移植が外来で行なわれているそうです)。PT-CYFuchsが、私のマウスで実験を行って報告した論文(1983-1989ごろ)を読んで、1990年代後半にJohns Hopkins Hospital にて臨床応用した骨髄移植法です。
 PT-CY開始前から外来での骨髄移植というのをやってはいたらしいですが、重症のGVHDGraft-Versus-Host-Disease:移植片対宿主病)の頻発で大抵は始めから入院させて骨髄移植をしていたそうです。PT-CY法では移植する骨髄細胞から感染症やガンに抵抗するT細胞を除かないまま使用します。ために感染症に強い。
 さて件のおじさんは悪い事にHIVウイルスに感染しています。HIVの感染にはCD4 receptor chemokine receptor 5 CCR5)が必要らしい。そこで骨髄移植バンクのネットワークを使ってどこかヨーロッパのドナーからCCR5ネガティヴでMHCのミスマッチが3つ以内の骨髄を取り寄せて骨髄移植をした、っていう次第です。どうなるか?HIVが治ってしまう、らしいです。
 PT-CYが始まってからHLAハプロタイプが完全に一致しなくても1-3つの不一致までは簡単に骨髄移植ができるようになり、GVHD(移植片対宿主病)は約30%に減少、そのうち皮膚のラッシュだけの比較的軽症GVHDがほとんどで、重症GVHDの下痢や肝機能障害は3%以内、そのうちの半分が亡くなりますので死亡率は1.5%くらいだそうです。
 ちょっと難しいですよね、私もやっと聞き取って理解しました。
 PT-CYの詳細は院長のボヤキをご覧下さい。
 そしてその後は広い大学病院内を案内して頂きました。何か沢山あり過ぎて写真も撮りそびれたのですが、医者なら誰でも知っているような近代医学の草分けみたいな偉い先生方の写真がいっぱい飾られていました。まあJohns Hopkins University Hospitalってのはとにかく全米でも由緒格式のある病院であると言う事がよく分かりました。週刊誌による「全米一の病院ランキング」にも下記の写真35の2007年だけでなく同じ様な写真が10年分ぐらいもありました。

写真33.Johns Hopkins University Hospitalの有名な元教授ですが名前を忘れました
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写真34.Johns Hopkins Hospitalの一番古い講堂の中心にある像(キリストさん?)
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写真35.Johns Hopkins Hospital as 全米1のベスト病院
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 この日はJohns Hopkinsを午前中で失礼して午後からはDulles空港近くのCrowne Plaza Dulles Airport Hotelに再度チェックインしました。Baltimoreのホテルはいずれも350ドル以上でしたがこのホテルは一泊100ドル以下でリーズナブルでした。部屋も広くて綺麗でした。

院長のボヤキ(60)2017.05.06.
BaltimoreJohns Hopkins University Hospitalの病院見学の旅(第8日目)
 この日は全日空コードシェア便ユナイテッドNH702912:35ワシントンダーラス空港発)の飛行機で成田に向かって帰国します。ホテルを早めに出てレンタカーをリターンし空港のロビーに入ると少年少女のオーケストラの演奏に出くわしました。

写真36.Dulles空港ロビーの少年少女オーケストラ
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 飛行機は若干遅れましたが無事に成田に到着。その足で2件ほど往診に行ってその日を無事に終える事ができました。

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