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肺塞栓症(肺梗塞)
 肺塞栓症とは他の部位から流れてきた栓子(血栓、脂肪。空気、腫瘍組織片など)が肺動脈を閉塞する疾患です。ほとんどが血栓、すなわち下肢の深部静脈血栓症(図1)から発生します。広範囲に肺動脈が閉塞される(図2)と呼吸困難、胸痛、血痰、咳などの症状を示し、24時間以内に死亡することが多いといわれます。肺動脈に血栓塞栓が蓄積されてゆく状況は心エコーで右心室の負荷として発見することが可能です。強い呼吸困難が出現したら、直ちに人工心肺による循環補助が必要です。血栓溶解療法や人工心肺下の血栓除去術を行った後、慢性期にも抗血小板剤(バイアスピリンなど)や抗凝固剤(ワーファリンなど)の長期内服が必要です。
 詳細は国循のサイトをご参照ください。

2016.4.19.
更新 眞弓久則

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図1.深部静脈血栓症から肺血栓塞栓症へ


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図2.急性肺血栓塞栓症

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