軽症うつ病
最近どうも体がダルいし気分も晴れ晴れしない、夜も良く眠れないし。食事もおいしくない、等と言う事はありませんか?頭痛、肩こり、目眩、胸部痛、動悸、 胸部圧迫感、頻尿、体がカーッと熱くなる、力が入らない等の身体症状が先行する事も多いのですが、うつ病の代表的な症状と言えば「抑うつ気分」と「興味の喪失」です。
「抑うつ気分」とは気分が晴れ晴れしない、楽しくない、チョットの事で涙が出てしまう、いっそのこと自分なんか死んでしまいたい、死ぬとすれば首つりが良いか電車に飛び込もうか、などと段々エスカレートして行きます。「興味の喪失」とは日頃楽しく見ていたテレビ番組、雑誌、新聞などがつまらない、友人と会うのが億劫だ、面倒臭い、などと言うような症状をいいます。
他の病気もうつ病も同じですが、早期発見と早期治療が最も大切で、かつ有効です。うつ病も、薬さえ飲み始めれば必ずすぐに治る、と言う訳ではなく、いくつ もの抗鬱剤を色々試してもなかなか効果が出ない方もおられます。軽症なうちであればSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などという比較的軽い抗鬱剤だけでも完治できますので、早めに受診して下さい。
責任感の強いあなたは「うつ病?そんな心の弱い人間と思われたら大変だ。頑張ってうつ病に打ち勝たなくては‥‥」なんて必死に頑張っていませんか?うつ病は頑張って治すものではなく、(頑張らずに)明日出来る事は明日に延ばして、人に頼めるものは頼んで、休暇や休職が取れるなら十分に取って、ノンビリと治すものです。
2016.4.20.更新 眞弓久則
▲うつ病はガソリン漏れの自動車みたいなもの
▲うつ病の症状
▲うつ病:心と体の症状
▲PHQ-9による質問表:「全くない」=0点、「数日」=1点、「半分以上」=2点、「ほとんど毎日」=3点、としてスコア化すると1-9点→ストレス対応能低下症の疑いあり、10点以上→うつ病の疑いあり、となります。さらに詳細な問診が必要です。