急性動脈閉塞症
主に下肢が多いですが、原因によっては上肢にも起こりえます。動脈がいろいろな原因で急に閉塞し血流が途絶するものです。疼痛、脈拍消失、蒼白、麻痺、知覚障害などをきたします。元々閉塞性動脈硬化症などがある場合は狭窄部に血栓を形成して動脈内腔が閉塞します。心臓内にできた血栓がちぎれ飛んできて動脈の内腔を閉鎖する塞栓症によるものや、外傷、大動脈解離によるものなどもありますが、症状はいずれの場合も上述の5つです。阻血により骨格筋の破壊が起こると高カリウム血症、急性腎不全などの重篤な障害が起こることがあるので、可及的早急に血栓溶解療法、血栓除去術、血行再建術などが必要です。
対応できる症状→急に片方の足の色が悪くなり痛いの項も参照して下さい。
2016.4.19.更新 眞弓久則
▲血栓閉塞による急性動脈閉塞症