さいたま市健診受診率アップ大作戦
私はさいたま市保健福祉局の回し者ではありませんが、さいたま市健診は皆さん受けていますか？「Q&Aコーナー」などにも書いたのですが、当院では高血圧症、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症などの生活習慣病の治療を行っている患者様方には治療が上手く行っているのかの判定のために年一回は心電図、胸部レントゲン写真、心エコー、頚動脈エコー、採血、検尿を行う事をお勧め致しております。さいたま市にお住まいの方は市の検診をフルに活用して年１回の検査を出来るだけ安価に済ませましょう。
さいたま市保健福祉局のネット上の図表に沿って、平成21年度さいたま市の健診の実施状況について見てみましょう。同時に当院での健診実施状況などについても解説します。
文責：眞弓久則 2016.4.14.
図１．さいたま市保健福祉局福祉部国民健康保険課：の皆さん図表をお借りします。（せっかくすばらしい図表がありますので‥‥）
図２．特定健康診査とは？：日本人の死因のトップ３は、癌→心臓病→脳血管疾患、となっています。二位と三位の心臓病も脳血管疾患も原因は高血圧症、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症などの生活習慣病です。これらの生活習慣病を早く発見して早く治療を始めれば、死因第二第三位の心臓病や脳梗塞脳出血を予防でき、さいたま市全体の医療費を軽減できます。医療費＝結局は我々の税金ですよ！
図３．さいたま市特定健診受診状況：平成21年前後、また男女で若干の差はありますが受診率はほぼ33%です。三人に一人しか受けていない訳です。ちなみに当院の平成23年度健診実施率は事務岩崎調べで82.9%でした。
図４．さいたま市特定健診受診状況（年齢別）：特定健診の受診率は年齢が高いほど高くなります。本当は40代の若手にキッチリ受けてほしいのですけどねー。
図５．政令都市別特定健診受診状況（平成21年度）：さいたま市は仙台市に次いで第二位、というと聞こえは良いですが、第一位の仙台市＝46.8%以外は皆ドングリの背比べ、とも言えますね。さいたま市もっとガンバレ！！
図６．平成21年度さいたま市特定健診の未受診理由：「医療機関に受診中」＝40.0%と「忙しい」＝30.0%で未受診理由の７割を占めている、らしい。上述したように当院では年一回の検査をさいたま市健診がらみで行うようにしており、その実施率は82.9%です。何と何の検査実施をもって「健診実施」と判定するか、など難しい点もありますがとにかく100%実施を目指して頑張ります。いや皆さん頑張りましょう。「忙しい」から健診なんかやる暇ない、なんて強がりが言えるのは見かけ上「元気」な内だけです。５年後１０年後２０年後の元気のために今受けるのが健診です。何もなくて当然、何かあったら早めに手当てするための健診です。