僧帽弁狭窄症
心臓内の4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)の出入り口には逆流防止(一方通行)用の「弁」が付いています。正常な弁は通常パラシュートのよう に薄く自在に開閉しますが、様々な原因でこれらの弁が狭く通りにくくなったり(狭窄症)、一部が切れたりのびたりして逆流する(閉鎖不全症)ようになるこ とがあります。
僧帽弁は左心房と左心室の間にある弁で、通常はリウマチ熱が原因で弁の狭窄をきたします。僧帽弁口面積が1.5cm2以下か、肺高血圧症をきたしたり、心房細動を起こして左室内血栓を合併する場合、などでは僧帽弁形成術や弁置換術が必要です。とりあえずは心電図、胸部X線、心エコーでスクリーニングして、必要なら心臓カテーテル検査を受けましょう。
2016.4.17.更新 眞弓久則
▲僧帽弁狭窄症に対する形成術、生体弁または機械弁