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メタボリック症候群
 最近「メタボリック症候群」という言葉はすっかり定着しましたが、あなたは正確な定義をご存知ですか?メタボリック症候群とは腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上あって、高脂血症、高血圧症、糖尿病の下記の基準のうち2項目以上が当てはまる人を言います(図1)。同じ脂肪と言っても「内臓脂肪」の方が危険で、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、高尿酸血症などを連鎖的に発症して行きます(図2)。今のところそれに対して対抗できる手段は各々の病気に対する治療薬を個別に加算的に投与するしかありません。
 もちろん、メタボリック症候群に対しての最も強力で効果的な治療法は運動とダイエットです(図3)。体重を1kg(=腹囲を1cm)減らそうと思ったら、トータルで7,000kcalのダイエットが必要です。例えば5kg痩せようと決心したら35,000kcalのダイエットが必要で、これを6ヶ月=180日で達成するには194kg/日のカロリー削減が必要です。これを運動で97kcal(約100kcal)と食事で97kcal(約100kcal)に割り振る訳です(図4)。図5と図7に運動と食事の100kcal相当量が示されていますのでご参照ください。「継続は力なり」と言います。この運動と食事療法を6ヶ月間継続できれば体重5kg=腹囲5cmのダイエットが完成!です。
 言うのは易しいですが実行と継続はなかなか難しいものです。日常生活に密着したチョットした運動の増加(図6)やチョットした食事や調理の工夫(図8)で頑張って下さい。
 最近アップロードした
糖質ダイエット法もメタボリック症候群の改善には有効だと思います。御一読ください。

2016.4.17. 文責 眞弓久則



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図1.メタボリック症候群の診断基準

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図2.メタボリック症候群は万病のもと

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図3.メタボリック症候群の解消(腹囲1cm=体重1kgに相当)

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図4.一日のカロリー削減目標の算出

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図5.運動で100kcalを消費するめやす

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図6.運動量を増やす一工夫

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図7.食事100kcalのめやす


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図8.調理の一工夫

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