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尿酸値が高い
 尿酸値が高いと、手足末端のいろいろな関節が(通常は片側性に)赤く腫れ上がりズキズキと痛む痛風になることがあります。血中に解けていた尿酸が解けきれずになぜか関節内に結晶を作るためです。痛風の原因として有名な高尿酸血症ですが、高尿酸血症は痛風だけでなく腎不全や狭心症、脳卒中の原因にもなります。検診で引っかかって尿酸値が高いといわれたけど尿酸ってなんだ?しばらくほっとけー、というのも良いでしょう。そのうちに痛風の激烈な痛みに目覚めるときが必ず来ます。
 尿酸値が7以上は「高尿酸血症」の診断がつき、8以上で痛風発作があれば薬の内服開始、9以上なら何もなくても薬を飲んでいただきたいところです。痛風は痛いだけですが、慢性腎臓病(CKD)になると狭心症や心筋梗塞、脳卒中を起こしやすくなりますし、腎不全になると週3回の人工透析が待っています。
 次の片方の関節が腫れて激痛がするの項や「対応できる疾患名:高尿酸血症と痛風」の項も参照して読んで下さい。

2016.4.24.
更新 眞弓久則

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