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拡張型心筋症
 拡張型心筋症は心筋の収縮不全と心室拡大を起こしてくる病気です。高血圧、虚血性心臓病、筋ジストロフィーなどに引き続いて起こってくるもの(二次性拡張型心筋症)と原因がはっきりしない特発性拡張型心筋症があります。いずれにしても、心不全症状(浮腫、体重増加、労作時息切れ、呼吸困難、起坐呼吸など)が出現しますが、無症状で心電図所見のみ、または、不整脈症状で発見されることもあります。スクリーニングには心エコーが最適です。昭和57年の厚生省研究班報告では、自覚症状が出現してからの5年生存率は54.3%といわれていましたが、近年のめざましい薬物療法(ACEI, ARB, β-blockerなど)の進歩で、生存率も格段に改善してきています。とにかく一度ご相談下さい。

2016.4.17.更新 眞弓久則

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