急に息苦しくなった
息苦しさの病態は様々な病気により引き起こされます。とりあえず現在の呼吸数を測定してみましょう。一分間に10-20回の呼吸回数ならほぼ正常です。20回以上の呼吸や、胸の痛み、手足のチアノーゼ（紫色になる）、冷汗などを伴うものは明らかに異常です。「足の腫れや変色」に引き続いて起こってくる強い呼吸困難は肺塞栓症の可能性があり、早急な治療が必要です。呼吸音がゼーゼー聞こえる場合は喘息発作の可能性が高いでしょう。吸入薬などの取り置きがあれば、とりあえず吸入をしてから受診して下さい。その他、高血圧発作、心筋梗塞や気胸などの可能性もありますので、できるだけ早急に受診しましょう。
「過換気（過呼吸）症候群」やパニック障害と診断されている方の場合は、動脈血中の二酸化炭素の下がり過ぎが原因です。かつて過呼吸発作の治療の定番だったペーパーバッグ法は最近では危険な方法として使用禁忌になっています。眞弓のお勧めは簡易自律訓練法とも言うべき「無二の呼吸法」です。らくーに１、２（2秒間）で鼻で吸って１、２、３、４、５．６（6秒間）で口で吐く、を繰り返します。
文責：眞弓 久則：2016.4.25.版
