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AGA(男性型脱毛症)を治しましょう
 AGA(エージーエー:Androgenetic Alopecia)とは「男性型脱毛症」の意味です。比較的若い成人男性によくみられる髪が薄くなる状態(俗にいう若ハゲ)のことで、抜け毛が進行しうす毛が目立つようになります。思春期以降に額の生え際、頭頂部、またはその両方の髪が薄くなってきます(図1)。遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられ、厄介なことに進行性です(図2)。AGAの脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)DHT5α-還元酵素という酵素によってテストステロンからできる)が高濃度にみられ、これがヘアサイクルの成長期を短くし脱毛を増やす原因物質と考えられています。十分に育たない、細く短い髪の毛が多くなり全体としてうす毛が目立つようになります(図3)。ただし、AGAではうす毛になっていても通常うぶ毛は残っています。毛包が存在している限り、髪の毛は太く長く育つ可能性があります。
 当院では上記のテストステロンを禿ホルモンDHTに変換する5α-還元酵素を阻害するクスリ=プロペシアを処方しております(自由診療保険は効きません:28日分=¥7,000:最近はフィナステリドというジェネリックもあります)。3ヶ月以上は続行する必要がありますが有効率はほぼ70-80%ぐらいです。見違えるように生えて来て若返る方からあまり代わり映えのしない方まで、効き目は様々ですが、市販薬の増毛剤と併用されている方も多いようです。副作用としては「リビドー(性欲)低下」や勃起不全などがたまに見られるようです。

文責:眞弓 久則:2016.4.14.

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図1.生え際、頭頂部、またはその両方の髪が薄くなってきます

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図2.AGAは進行性です。

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図3.テストステロン禿ホルモンDHTは健康な毛髪をうぶ毛に変えてしまいますが毛包が残っていればプロペシアで復活します。


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