胸が痛い、圧迫感や不快感が有る
狭心症（=心筋虚血）や心筋梗塞（=心筋壊死）といった虚血性心臓病の典型的な症状が胸痛、圧迫感、不快感です。通常の狭心痛の場合は運動負荷が加わったときに、前胸部が締め付けるように痛むことが多く、運動を止めれば1-5分間で消失します（労作性狭心症）。前医からもらっているニトログリセリンが即効（1-2分以内）するならまず間違いなく狭心発作でしょう。胸痛が運動と言うよりも明け方や飲酒後といった時刻や状況で決まって現れることもあります（異型狭心症）。30分以上継続する強い胸痛は心筋梗塞に移行している可能性があります。風邪を引いた後に起こった持続性の胸痛では急性心膜炎が、また呼吸に伴って起こる片方の胸痛では気胸などが、空腹時の胸痛では胃潰瘍も、胸やけや酸っぱいものが上がる逆流性食道炎なども胸痛の原因になります。
前の「歩いた時に胸が圧迫される」の項も参照して下さい。
2016.4.24.更新 眞弓久則
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