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爪の水虫(爪白癬)
 足の白癬(はくせん)、インキンタムシ(股部白癬=こぶはくせん)、シラクモ(頭部白癬)などはすべて白癬菌(はくせんきん)という真菌(しんきん)=カビが原因の感染症ですが、以外と知られておらずしかも結構頻繁(日本人成人の約10%)に見られるのが爪の白癬症です。爪白癬は爪の病気としては最も一般的ですがチョット以前にはいい薬がなくて治療が困難な病気でした。しかし最近では副作用の比較的少ない内服薬が開発されグンと治療がし易くなりました。「内服薬」と申し上げた通り爪白癬は塗り薬では絶対になおりません。ゴーグルを着けたまま目薬を差しても効果がないのと同様です。完治させるのには経口抗真菌薬の6-12ヶ月間の内服が必要です。
 下記の様な爪の症状の方はご相談ください。確定診断には爪を少し切り取って検査する必要があります。
 余談ですが2016.4.24.現在、岩槻近辺の5社に産業医活動でお世話になっていますが、うち4社では部屋に入るのに靴を上履きに履き替えなければなりません。うろ覚えではありますが公共の場の上履きの6-7割は白癬菌に感染しているようですので、水虫未感染の方はこのような上履きを履いたら可及的速やかに靴下を履き替えた方が良いかもしれません。

2016.4.24.
更新 眞弓久則


爪白癬1-squashed


図1.水虫=白癬菌感染症のいろいろ


爪白癬2-squashed


図2.爪白癬?



爪白癬3-squashed


図3.爪白癬の症状その1



爪白癬4-squashed


図4.爪白癬の症状その2(足だけではなく手の爪も‥‥



爪白癬5-squashed


図5.爪白癬は感染し、白癬菌の「巣」となる


爪白癬6-squashed


図6.爪白癬は内服治療×6ヶ月でしか治らない

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