２型糖尿病治療薬ランキング（眞弓の独断と偏見に基づく）2016.4.17.版
２型糖尿病の治療薬として私が使用する範囲でランキングを付けてみました。すべての薬を網羅している訳ではありません。また２型糖尿病の治療薬は空腹時血糖値、随時（食後）血糖値、HbA1cなどの多面的な評価を要するため降圧剤ランキングのように単純ではありません。下記の各ランキング指標を注意深く比較ご検討下さい（図１）。
２型糖尿病の治療薬は比較的若年者→αGIや速効型インスリン分泌促進薬、CKDや冠動脈形成術後、ASOなど合併患者→早めにDPP-4開始、若くて肥満型腎機能良好な人→SGLT-2阻害剤、比較的重症型→SU剤、食後高血糖→αGIなどと使い分けます。重症度に応じて異種のメカニズムの薬剤を1種類ずつ加えて行き、また各剤の量を最大量までアップして行くことでたいていの患者は経口剤のみでコントロール可能です。最後の手段として持続型インスリン製剤のランタスを上乗せします。
２型糖尿病のためのフォローアップ採血は1-3ヶ月毎に空腹時または食後1-4時間に行います。血糖値とHbA1c（平均血糖値）か、たまには1.5 A-G（食後高血糖の指標）を測定します。
2016.4.17. 文責：眞弓久則
▲図１．２型糖尿病治療薬ランキング（眞弓の独断と偏見に基づく）