高尿酸血症と痛風
高尿酸血症(>7.0mg/dl)が長期間持続すると、その結果析出した尿酸・尿酸塩が原因となって急性関節炎(痛風)や腎障害、尿路結石などを生じます。とくに男性に多く、しばしばその他の生活習慣病を合併します。通常、足拇趾基関節、足関節などの下肢の(一つの)関節に、局所の違和感に続 いて急激に関節炎が発症し、強い疼痛と腫脹、発赤を伴います。発作中の血清尿酸値は必ずしも高値ではないことが多いのですが,この関節炎と尿酸との関係は 明確に証明されています.消炎鎮痛剤やコルヒチンなどの内服で一週間もすれば痛みは取れますが、その後はきちんと尿酸値を下げる薬を飲む必要があります。
対応できる症状:「尿酸値が高い」や「片方の関節が腫れて激痛がする」の項も参照して下さい。
2016.4.17.版 文責 眞弓久則
▲右第一趾の痛風発作と発赤
▲痛風(高尿酸血症)とその合併症
▲高尿酸血症治療薬内服中の注意