コレステロールや中性脂肪が高いと言われた
脂質異常症(高脂血症)でも総コレステロール(>220mg/dl)、LDL-C(悪玉>140)、HDL-C(善玉<40)、中性脂肪(>150)のうちどれが高いかが問題ですが、特に高LDL-C血症は糖尿病、高血圧症、慢性腎臓病、喫煙などとともに虚血性心臓病などの動脈硬化性疾患の危険因子とされています。コレステロールの高い食品を減らす、摂取カロリーを減らす、などの食事療法とともに、運動療法を行ってコントロールすることが大切です。ただ血中のコレステロールの25%が食物由来で残りの75%は自分の肝臓で合成されています。このため食事療法や運動療法、ダイエットしての体重の減量はBMI>25の肥満体型の方にはかなり有効ですが痩せた方の脂質異常症には効き難い傾向があります。
焼き鳥で一杯、一杯が二杯、二杯が三杯、というのはマズいというのは十分ご承知と思いますが、「高脂血症がこわくて酒が飲めるか!」と大トラになることの多いお父さん方には、薬でコントロールして置いて美味しくお酒も飲む、という選択肢もあります。 最近の高脂血症治療薬は一日一回の内服で副作用も少なく快適に過ごすことができます。一度思い切って受診,相談してみて下さい。
2016.4.24.更新 眞弓久則
▲自己管理が大切ですが薬を始める勇気を持ちましょう