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大動脈弁狭窄症
 心臓内の4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)の出入り口には逆流防止(一方通行)用の「弁」が付いています。正常な弁は通常パラシュートのように薄く自在に開閉しますが、様々な原因でこれらの弁が狭く通りにくくなったり(狭窄症)、一部が切れたりのびたりして逆流する(閉鎖不全症)ようになることがあります。
 大動脈弁は左心室から大動脈への出口にある3尖の弁ですが、動脈硬化症やリウマチ熱、先天的な奇形(2尖弁)などが原因で狭窄が起こります。軽度のものは薬物治療しますが、弁口面積が1cm2(正常3.0以上)以下になって左室と大動脈の血圧差が50mmHgを越えたり、冠動脈の狭窄もないのに狭心痛が出るようなら、人工弁置換手術が必要です。放置した場合の10年生存率は20%程度といわれています(JW Kirklin)

2016.4.17.
更新 眞弓久則

大動脈弁狭窄症-squashed
大動脈弁狭窄症

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