高血圧症
高血圧症はサイレントキラーなどとも呼ばれ、ほとんど症状がないことが多いのです。検診で血圧が高い(収縮期血圧140以上または拡張期血圧90以上=高血圧症)といわれても、症状が全くないうちは薬を飲むことに抵抗があるかもしれません。ひどくなってくると、頭痛、肩こり、めまい、胸苦しい、疲れやすい、不眠などの症状が出現し、心電図や胸部X線写真でも心肥大の所見がはっきりしてきます。放置すると脳卒中、虚血性心臓病、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、慢性腎臓病(CKD)などの原因となります。病態に応じて様々な種類の降圧剤がありますが、おおむね一日1回か2回の内服で済むことが多いのです。早く治療をは じめれば、それだけ降圧薬を休薬に持ち込める可能性も大きくなります。とりあえずは自宅での血圧を朝夕で測定してみましょう。自分で高血圧だと納得できたら早めに治療を開始して、仕事の集中力を上げ、夜はグッスリとおやすみ下さい。
高血圧の薬は貰ってるけどなかなか合わなくて血圧のコントロールが今ひとつという方は「眞弓の独断と偏見に基づく」降圧剤ランキングをご覧下さい。
2016.4.14.版 文責 眞弓久則
▲血圧値別の脳卒中発生率
▲高血圧症診断基準と治療目標
▲当院で用いている自宅血圧測定用パンフレット