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急性および慢性肝炎
 急性肝炎の症状はほとんど無症状なものから感冒様症状、嘔気、嘔吐、腹痛、黄疸、強い全身倦怠感など様々です。通常かぜ症状に引き続くひどい倦怠感や褐色尿に気づいて来院されます。通常は紹介入院の上、肝庇護療法を行うとほとんどの場合治まってゆきますが,時に劇症化(黄疸、腹水、出血傾向、脳症)したり慢性化したりします。慢性化したもののうち、特にC型肝炎では高率に肝硬変さらには肝癌への移行がみられますので厳重なフォローが必要です。
 C型慢性肝炎に対しては、インターフェロン 用いた抗ウイルス治療のため他院をご紹介する必要があるかもしれません。インターフェロン療法は発熱、食欲不振、鬱状態などの副作用もありますが、ウイル ス量や遺伝子型によってはC型肝炎ウイルスを完全に陰性化(多分その後の癌化をほぼゼロに)させることができます。C型慢性肝炎が陽性といわれたことのある方は一度ご相談下さい。

2016.4.24.
更新 眞弓久則


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