ペースメーカー術後
脈が1分間に40回以下しか打たない、あるいは3秒以上心臓が止まる、などの徐脈の場合、めまい、ふらつき、眼前暗黒感、失神などの症状が出現します。このような疾患(洞不全症候群、完全房室ブロック、徐脈性心房細動など)に対しては、様々なタイプの永久型ペースメーカーが埋め込まれます。ペースメーカー本体の寿命は通常5-10年であり、電池が切れる前に必ず新しい本体と交換する必要があります。またペースメーカーと心臓をつなぐリード線(通常1本ないし2本)は電線とそれを被覆するシリコンまたはポリウレタンからできており、時に(10年で5-10%の確率)断線したり被覆が破れたりします。リード線が壊れるとペースメーカーは正しく作動できませんので、リード線の交換が必要です。このようなアフターケアーは終生必要です。他院で手術を受けたといわれる患者さんも気軽にご相談下さい。当院では今の所、ペースメーカーの植え込みや再手術植え替えなどは出来ませんが、然るべき施設を責任を持ってご紹介いたします。
2016.4.18.更新 眞弓久則
▲ペースメーカー植え込み患者の胸部レントゲン写真
▲ペースメーカー植え込み患者の前胸部
▲ペースメーカーチェック風景