戻る

脈の計り方を教えて下さい

動悸(ドキドキ)がする?
 「動悸がする=ドキドキする」という場合、その他に胸痛、胸部圧迫感、息苦しさ、めまい、手足のシビレなどを合併することもあります。「動悸」の原因としていろいろ考えられますが、主には次の4つです。動悸はいつ起こるか分らないことが多く、「動悸」のその現場にあって実際に原因を究明できるのは「あなた自身」です。自分で脈を取る習慣を付けましょう。
 
1.血圧が高い
 動悸の原因として最も頻度が高いのが高血圧症によるものです。「動悸」がしたらとりあえず血圧を測ってみましょう。自宅での正常血圧は135/85(mmHg)以下です。
 
2. 脈が速すぎる
 まずは秒針の付いた時計を用意し一分間自分の脈を数えます。脈は手首の動脈を人差し指で計るのがよいでしょう。一分間が長過ぎるなら30秒数えて2倍してもかまいません。安静時の正常脈拍数は5090回/分程度です。脈拍数が安静時でも>100/分なら頻脈(早すぎる)で、動悸の原因となります。
 
3. 脈の不整がある(脈がとぶ)
 人の脈は安静時には一分間に約60回前後、ほぼ規則正しく脈打ちます。脈が時々とぶか、全くバラバラの間隔で脈打つ時は不整脈です。
 
4. 心の問題
 ホルター心電図で24時間通して心電図をとってみると、多少の不整脈(上室性期外収縮や心室性期外収縮)は100人中100人の人に見られます。不整脈を「動悸」として感じるか否かは多かれ少なかれ個人の感受性の問題になってきます。非常に過敏な方(心気症や不安障害など)はちょっとした不整脈でも動悸を感じやすいのも事実です。頻拍や動悸は、緊張や興奮、うつ病パニック障害、過呼吸症候群などでも起こります。心当たりの方は気軽にスタッフに御相談ください。

2016.4.27. 
更新:眞弓 久則

戻る