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人工弁置換術後
 人工弁にはブタや牛の大動脈弁や心膜を加工して作った生体弁と、金属や炭素系の合成樹脂などを用いて作った機械弁の2種類があります。いずれの場合も術後は血小板凝集抑制剤(バッファリンやパナルジンなど)や抗凝固剤(ワーファリン)、またはその両方を内服する必要があります。内服を中断したり、量が少ないと血栓塞栓症を起こして脳卒中になったりします。逆に薬の量が多すぎると、皮下出血、歯茎からの出血、白まなこの出血、消化管出血、頭蓋内出血などの出血性合併症を引き起こします。さらに生体弁の場合はその寿命が10-15年と限られており、10年を過ぎる頃より心雑音がしたり急性心不全をきたしたりしますので、その時は人工弁交換のため再手術が必要です。このような理由から人工弁置換手術を受けた患者さんは終生に渡る外来フォローが不可欠です。他院で手術を受けたといわれる患者さんも気軽にご相談下さい。

2016.4.17.更新 眞弓久則


僧房弁置換術後-squashed
僧房弁置換術後

ワーファリン内服中の皆様方へ-squashed
ワーファリン内服中の患者様方へ


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