帯状疱疹(ピリピリと痛がゆい湿疹ができた)
50歳以降の方で、顔面や胸腹部に辺側性にピリピリと痛がゆい湿疹ができ、最近は水疱化した、などという場合は帯状疱疹が疑われます。小児期にかかった水痘の原因ウイルス=ヘルペスウイルスが神経の奥深く潜んでいたのが、高齢になるにつれて体の抵抗力が落ちて再発したもの(図4)、と考えられます。顔面の1/4ぐらい、腹から背中にかけて、等のように或る神経の支配領域に一致して体の片方だけに起こるのが特徴です(図1-aとb)。
抗ウイルス薬や軟膏で治りますので受診してください。顔面頭部の帯状疱疹では眼球や角膜を巻き込んで問題になる事(図3-aとb)もありますので早めに受診してください。
2016.6.4.24.更新 眞弓久則
下部に(図4:帯状疱疹:困った幼なじみのウイルスが原因?監修:島根大学医学部 皮膚科 教授 森田 栄伸 先生)があります。
▲図1-a 左側胸部の肋骨に沿った湿疹を伴う帯状疱疹:左前方から(1)
▲図1-a 左側胸部の肋骨に沿った湿疹を伴う帯状疱疹:左後方から(2)
▲図2.帯状疱疹自然経過
▲図3-a.帯状疱疹顔面病変
▲図3-b.帯状疱疹結膜炎
▲図4.帯状疱疹:困った幼なじみのウイルスが原因?
監修:島根大学医学部 皮膚科 教授 森田 栄伸