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腹部大動脈瘤
 通常は腎動脈以下の大動脈が高血圧や動脈硬化症が原因で壁が弱くなり紡錘状に腫れてきたものを腹部大動脈瘤といいます。痩せた人ではへその周辺に拍動性の腫瘤を触れたり、腹部エコーや腹部CT、心臓カテーテル検査などで偶然に発見されたりします。切迫破裂や急激な拡大の場合には腹部から腰部にかけての激痛 起こります。瘤の拡大を防ぐために血圧の管理は不可欠ですが、瘤径が4.5cm以上あるいは年に5mm以上の割で拡大する場合は手術が必要です。手術は人 工心肺を用いないので比較的簡単で、予定手術であれば手術死亡率は2%前後ですが、破裂例の緊急手術では50%にも及びます。

2016.4.17.
更新 文責 眞弓久則

腹部大動脈瘤1-squashed
腹部大動脈瘤人工血管置換術後
腹部大動脈瘤2-squashed
人工血管の色々

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